オーガニックと無添加の違い|コスメの無農薬や天然由来についても解説

「オーガニック」「無添加」「自然派」「天然由来」など、コスメの違いを知っていますか?

どれも「肌にやさしいイメージ」を彷彿とさせますが、実際のところどうなのか気になりますよね。

そこで今回はコスメの「オーガニック」「無添加」などの意味について詳しく解説します。

オーガニックのイメージ

「オーガニック」「無添加」の2つの違い

「なんか肌によさそう」。そんなイメージがあり、よく目にする「オーガニック」や「無添加」ですが、それぞれ着目しているポイントが違います。

違い1. 農薬を使った原料が入っているか

オーガニック......農薬を使わず、有機栽培で育てた植物

無添加......原料となる成分に農薬が使われているかに着目していない

違い2. 特定の成分が入っているか

無添加......肌の負担になる可能性のある成分や、特定の成分が入っているかに着目

オーガニック......有機栽培の植物が配合されているかや、配合量に着目

よく見る「コスメの宣伝文句」の意味7つを解説

「オーガニック」や「ボタニカル」などのコスメの宣伝文句は、SNSやテレビCM、雑誌などでよく見たり聞いたりしますよね。

【よく使われているコスメの宣伝文句】

  • オーガニック
  • 無添加
  • 天然由来
  • 自然派
  • 有機栽培
  • ボタニカル
  • ナチュラル

  • コスメの宣伝文句は、一見すると「肌によさそう」「環境にやさしい」というイメージを持ちやすいです。

    しかし実際のところ、「ちゃんとした意味をわかってコスメを選んでいる人」は少ないのではないでしょうか?

    コスメを品定めする人

    次の項目では「コスメの宣伝文句」の意味を、詳しくひも解いていきますよ!

    コスメ選びに悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

    「オーガニック」の意味

    オーガニックは、「有機栽培の」という意味です。

    有機栽培で作った植物が配合されているコスメを「オーガニック」と呼ぶことが多いです。

    しかし、日本に「オーガニックコスメ」の定義はありません

    海外では、世界基準のオーガニック認定があります

    こちらで「世界基準のオーガニック認証」について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

    「無添加」の意味

    無添加とは、添加物を使用していないという意味です。

    ただし、コスメの「無添加」に法的な決まりはありません

    そのため、メーカーによって無添加の意味が違います

    無添加コスメを選ぶときは、何が無添加なのかチェックするといいでしょう

    【メーカーごとに違う無添加の定義】

    • 旧表示指定成分が配合されていない......無添加
    • ある特定の成分が添加されていない......無添加
    • パラベンが入っていない......無添加
    • 香料が入っていない......無添加

    2001年3月までは、「肌トラブルを起こす可能性がある指定された成分だけ表示」という決まりでした。

    その指定された成分のことを「旧表示指定成分」と言います。

    今は、化粧品の全成分を表示する義務があるので、どんな成分が入っているのかチェックできますよ

    【日本のコスメ表示の決まり】

    1980年~2001年3月:「肌トラブルを起こす可能性がある成分102種と香料は表示」

    2001年4月~:「化粧品は全成分を表示」

    「天然由来」の意味

    「天然由来」は、植物や動物などの自然から得たものという意味です。

    ただし、日本はコスメに対して「天然由来」の表現方法に、決まりがありません

    たとえば、少しだけ天然由来成分が入ったコスメでも、「天然由来成分配合」とアピールできます。

    「自然派」の意味

    植物や動物が原料となる、自然から得られる成分が配合されたコスメを「自然派」と言います。

    日本の法律でコスメの「自然派」の基準がないため、メーカーが独自で「自然派」とうたっています。

    自然派コスメだからといって、化学物質がゼロというわけではないのです。

    「有機栽培」の意味

    化学肥料を使わず、遺伝子操作をしない農法を「有機栽培」と言います。

    有機栽培のイメージ

    【日本の有機野菜の主な3つの基準】

  • 過去2年間、農薬と化学肥料を使っていない土壌で栽培
  • 化学合成農薬や化学肥料を使っていない
  • 遺伝子組み換え原料を使っていない
  • 「ボタニカル」の意味

    ボタニカルは「植物の」という意味です。

    植物由来の成分が入ったものを、「ボタニカルコスメ」と呼ぶ傾向にあります。

    しかし、日本では「ボタニカルコスメ」の基準が設けられていません。

    そのため、ボタニカルコスメだからといって、必ずしもたっぷり植物エキスが入っているとは限らないのです。

    「ナチュラル」の意味

    日本では化粧品を対象にした「ナチュラル」の法的な定義がありません

    コスメを販売するメーカーが独自に「ナチュラル」の基準を設けていたり、海外のオーガニック認証にならっていたりします。

    「防腐剤」と「保存料」とは?

    防腐剤とは?

    「防腐剤」は、コスメが微生物によって腐ったり変質したりすることを防ぐために使われます

    防腐剤にはさまざまな種類があり、日本では化粧品に配合する防腐剤について法律で定められていますよ。

    化粧品に配合していい防腐剤は、種類や配合する上限(%)が決められています

    保存料とは?

    食品が腐らないようにするための、食品添加物のことを「保存料」と言います。

    「保存料」は、食品が腐る原因となる微生物を殺すのではなく、増殖を抑制するものです。

    添加剤のイメージ

    なぜコスメに「防腐剤」や「保存料」が必要?

    コスメは開封して使い切るまでの期間が長い

    コスメを開封すると、使い切るまでに1カ月〜数カ月ほどかかりますよね。

    食品よりも使用する期間が長いので、防腐剤や保存料が入っていないとコスメを使っているうちに雑菌が繁殖してしまう可能性があるんです。

    手指からコスメに微生物が入るケースもある

    コスメを冷蔵庫に保管すると、温度差により成分が結晶化したり変質したりする可能性があります。

    そのため、コスメは基本的に、常温で保存することが多いです。

    日々使っているうちに、手指についた微生物や空中を浮遊する細菌が、コスメに入り込んでしまうことも。

    防腐剤や保存料はコスメの品質維持に使われる

    ローションや洗顔料などの化粧品の中には、きれいな肌に導くために

    • 天然の油脂
    • アミノ酸

    などの成分が配合されています。

    コスメに使われているこれらの成分は、微生物やカビのエサにもなります

    「防腐剤」や「保存料」が入っていないと、微生物が美容成分をエサにして繁殖することがあるため、コスメが変質しやすいです。

    コスメの「防腐剤」「保存料」の種類はさまざま

    コスメの防腐剤といっても、種類はさまざまです。

    肌の刺激になりやすいものや、保湿力を兼ね備えている防腐剤もありますよ。

    【コスメの防腐剤や保存料】

  • パラベン
  • ペンチレングリコール
  • ソルビン酸K

  • 次の項目では、コスメの防腐剤や保存料について詳しく解説します。

    パラベン

    パラベンは、抗菌力が強いとされるコスメの防腐剤です。

    敏感肌の人は、パラベンが入ったコスメを使うと肌の刺激になる可能性があります

    様々なコスメ

    ペンチレングリコール

    ペンチレングリコールは、防腐効果のある保湿剤です。

    細菌の発育や増殖を抑制する働きがあります。

    他の成分と組み合わせると、さらに高い抗菌性が期待できます。

    刺激が少ない成分なので、子供や高齢者向けの乾燥対策にも使われていますよ

    ソルビン酸K

    ソルビン酸Kは、食品添加物です。

    抗菌力があるため、コスメに細菌やカビが発生するのを抑える働きがあります

    出典:保存料|東京都福祉保健局

    https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/shokuten/hozonryo.html

    コスメ選びは成分や認証マークをチェックしよう

    日本ではコスメの「オーガニック」や「無添加」に法的な基準がありません

    そのため、「肌にいいコスメを使っている」と思っていても、「オーガニック成分は少ししか入っていなかった」というケースもあるかもしれません。

    自分の肌に合うようなやさしいコスメを選びたいときは、「成分」や「認証マーク」をチェックしましょう