香料が肌に悪影響って本当?メンズコスメで押さえるべき香りの話

香り

良い香りがする男性は一目置かれます。

コスメを選ぶ際にも香りはかなり重要なポイントです。

しかし、香料が多く入っていると、肌への影響も心配になりませんか?

たとえ良い香りがしても、肌への効果にメリットを感じないと意味がないです。

そこで香料について

  • 肌へ悪影響・危険性・気を付けるべきポイント
  • 基本知識とメンズ肌への影響と効果
  • 無香料と無香性の違いは?

という内容で解説していきます。

「化粧品独特の香りがちょっと…」「香りが強すぎるものには抵抗がある」という方も必見です。

 本当に肌にとってネガティブなのか

香料が多く使われている製品は「シミができるって聞いたことがある」「肌に負担じゃないの?」というネガティブな印象がある方も多いと思います。

実際に、昔はそのような報告もあったそうです。

しかし、今や神経質になる必要はなくなってきています。

そのワケと注意すべき点をあわせてご紹介します。

肌に本当に悪影響を及ぼすような香料は使用していない

肌へ直接的に悪影響を与えてしまうような成分は、市販の化粧品には入っていません。

だから、たとえ『香料が使用されている』という表記があっても、使われているものは全て安全性が証明された成分なので安心してください。

安全性の基準として、国際的な厳しい審査をパスする必要があります。販売メーカーも安全が証明された商品しか売りません。

危険な成分によって、肌が荒れたりする可能性は市販品では極めて低いです。

アレルギー体質や、敏感肌の方以外は、悪影響についてあまり気にする必要はないかもしれません。

アレルギーが出る可能性もある

香料自体が原因で、直接的に肌へ悪影響を及ぼすことがないことはお伝えしました。しかし、使用する人自身がアレルギーをもっていると、その限りではないです。

特に次のような方は注意しましょう。

  • アトピー持ちの方
  • 肌が弱く敏感な方
  • アレルギー体質の方

普通の方だと、何も影響がない成分であっても、人によっては強い刺激になることがあります。

合成香料が引き金となる「化学物質過敏症」や特定の成分にアレルギーを持っている可能性もあります。

普段からスキンケア用品や化粧品を使っていない男性の方は、自身の肌質を知ったりアレルギーについて深く考える機会がほとんどないと思います。

そのため、自分の肌質などをわかっていない方も多いはずです。

「少し敏感肌なのかもしれない…」など不安がある方は、専門家の意見を参考にしましょう。

パッチテストなども一つの参考になります。

香料のメリット

メリット

アレルギーの可能性や使うリスクはあるが、基本的には安全だと考えていいです。

販売メーカーもなにかメリットがあるので、香料を使用しています。

実際にどんな効果が期待できるのかを紹介していきます。

心理的なリラックス効果

「いい香りがする」というのは、誰にとっても嬉しいことです。

使用する本人はもちろんのこと、周りの人にとっても「この人、いい香りがするな」と印象も良くなります。

いわゆる、香水的な役割を果たす場合もあります。

また、使われている成分の種類によっては”安眠効果”や”リラックス効果”などが期待できる香りも存在します。

    • シトラス:オレンジに似た柑橘系の香り。リラックス効果もあり。
    • レモン:爽やかで清涼感がある印象。リフレッシュ効果・集中力アップ効果あり。
    • グレープフルーツ:爽やかでみずみずしい香り。前向きな気持ちになる。リフレッシュ効果も期待できる。
    • ラベンダー:リラックス・安眠効果があり、気持ちを落ち着かせてくれる。
  • ローズ:上品で華やかな香り。ストレスの緩和やホルモンバランスを整える効果あり。
    • ユーカリ:浄化作用が期待される。しっかりとした優しい香りで、気持ちを落ち着かせる効果あり。
    • ジャスミン:官能的だが、爽やかな香り。幸福を感じやすい。
    • ヒノキ:日本人に馴染みの深い癒しの香り。大きなリラックス効果あり。
    • ベルガモット:柑橘系の果実。フレッシュで甘く万能な香料。
    • ローズマリー:キリッとした強めの香りがする。美容効果が高いといわれている。
    • ペパーミント:爽やかで清涼感のある香り。気分を前向きにさせ、集中力をアップさせる効果あり。

    良い香りがする化粧水を続けて使用すると、そのリラックス効果やリフレッシュによって、自律神経に良い効果をもたらすと言われています。

    自律神経にプラスに働くことで、心理的なものが要因であるニキビや、肌荒れ、乾燥などが改善することが期待されています。

    そして、何より使用感が心地よいものは、ずっと使い続けたくなります。

    原料臭のマスキング効果

    化粧品を生成している原料には独特のにおいがあったりします。

    それらはお世辞にも良い香りとは言えません。

    その香りを隠すために香料を使用していることもあります。

    嫌なにおいが無くなるだけですが、その使用感は格段に改善されます。とても肌に良い成分が入っていると、嫌な原料臭がするので自分にとっても周りの方にとってもマイナスです。

    化粧品自体の付加価値の向上

    簡潔にいうと、香り付きの化粧品のほうが”高級感”を演出できます。

    無臭の化粧品と良い香りがする化粧品を比べたとき、香りにまでこだわって作られた化粧品はやはり”手間のかかった良い商品”という印象を受けませんか?。

    その商品の価値自体を向上させ、付加価値として香りにこだわるメーカーもあります。

    殺菌効果がある種類も

    「ラベンダー油」「レモン油」「ゼラニウム油」「ローズ油」など、古くから防腐剤として使用されていたものもあり、殺菌作用が期待されるものもあるのです。

    その高い抗菌作用から、化粧品の安全性を高めるために配合している可能性もあります。そういった意味では化粧品に不可欠という考え方もあります。

    香料の種類

    香料には「天然(動物性・植物性)」「合成」「調合」など様々な種類があり、それぞれ分類されています。しかし、使われている大部分はいくつかの成分を組み合わせて作られたものです。

    化粧品の成分表示には「香料」と大まかにしか表示されていないこともあります。

    薬機法でも、成分ひとつひとつを細かく記載するようには義務付けられていないです。そもそも、化粧品全体としてみたときにその配合割合は極めて少ないです。

    ただ、成分名を具体的に表記している場合もあります。そのとき、参考になるように代表的な分類について説明しておきます。

    天然香料

    天然

    いわゆる自然界由来のものから作られています。動物や植物から色んな方法で抽出されています。原料が自然界由来なので、本来の香りは産地や時期によって違いがあります。

    更に、天然香料は”植物性”と”動物性”の2つに分類できます。。

    ”植物性香料”とは、いわゆる「精油(エッセンシャルオイル)」といわれるものです。植物の葉や花、実、種子などから抽出されています。

    アロマオイルと呼ばれているものにも、この「精油(エッセンシャルオイル)」があります。

    アロマテラピーなど、リラックス効果やリフレッシュが期待できるのも魅力です。

    代表的なものには「ジャスミン油」「ラベンダー油」「ローズ油」「オレンジ油」「レモン油」「ナツメグ油」「バニラ油」「ユーカリ油」「ペパーミント油」「シナモン油」など、聞いたことのある名前も多いので、親しみやすいのではないでしょうか

    一方、”動物性香料”とはワシントン条約で保護されている動物などから作られています。

    動物の分泌物などから抽出されます。

    ワシントン条約で保護されているくらい、とても貴重です。

    市販されている化粧品には、それらの香りを合成して再現したものが使われています。

    代表的なものには「ムスク・麝香(ジャコウジカ)」「シベット・霊猫香(ジャコウネコ)」「カストリウム・海狸香(ビーバー)」などがあります。

    合成香料

    化学

    市販されている多くのものがここに分類されます。
    簡単に言うと、化学技術で人工的に天然の香りに近いものを生成した香料のことです。

    天然香料は、天然であるために、肌に悪影響のあるものも存在します。

    また、その香りを強く引き出すには、配合する量を多くする必要があります。

    その点、合成香料は香りのためだけに生成された成分です。

    安全性も高く、少量で化粧品に香りをつけることができます。
    その種類は約5000ほどあるとされています。

    その中で化粧品に使用されるのは600種程度です。

    天然・自然界にある香りに似せて作られることが多いです。

    化学反応によって生み出された香りなので、天然にはない独自の香りが生成されていることもあります。

    例えば、成分パッケージには「シトラール(レモンの香り)」「β-フェニルエチルアルコール(ローズの香り)」「リモネン(オレンジの香り)」「シクロペンタデカノン(ムスク)」「ベンジルベンエゾート(バルサムの香り)」「γ-ウンデカラクトン(ピーチの香り)」「リナリルアセテート(ラベンダー、ベルガモットの香り)「オーランチオール(オレンジフラワーの香り)」「リナロール(スズランの香り)」などの表記がされています。

    調合香料

    調合

    調合香料とは、調香師という方々が天然香料と合成香料を混ぜて作ったものです。
    イメージや目的に合わせて、ブレンドされています。

    単一の成分では表現できないオリジナルの香りを作り出せます。

    化粧品に香りをつけるとき、多くはこの調合されたものが使われています。

    ブランドイメージに適した香りを使うことで、付加価値の向上にも繋がっています。

    「無香料」と「無香性」の違いとは

    メンズコスメを検討している方のなかには「いい香りはいいけど、香りが強すぎるものには抵抗がある」「化粧品の甘いにおいが苦手」という方も多いと思います。

    気をつけてほしいのは「無臭」と「無香料は」は違うということです。

    文字通り「無香料」とは”香料が入っていない”ということです。

    香料を使っていないので、人工的な甘い香りなどはしないですが、化粧品の原料臭を誤魔化す成分も入っていないため、臭いがない無臭状態とは違います。

    肌が敏感な方やアレルギー体質の方は、無香料がおすすめです。

    無添加やオーガニックのものであれば更に安心です。

    肌質的に問題がない方で、全く香りががないものが欲しいという方は「無香性」という表記のものを選んでください。

    「無香性」とは、”ほとんど香りがなく、原料臭を誤魔化すための香料だけを使っています”ということです。

    つまり、嫌な臭いを誤魔化すための香料だけを使っているということです。

    最も無臭に近いです。

     

    自分の肌質、求める効果を見極めて選びましょう!

    • 基本的には安全な成分
    • 肌の弱い方はアレルギーを引き起こすこともあるので注意
    • リラックス効果やリフレッシュするなどメリットもたくさんある
    • 「無香料」と「無香性」は全く違う

    ということを学んでいただけたと思います。

    メンズコスメ選びで大切なのは、自分の肌に合っているかどうかです。
    まだ自分の肌質がわからないという方は、オーガニック製品から試してみるのが無難です。
    使っていくうちに好きな香りや、気分が上がる香りに出会えたらそれが1番いいと思います。

    アレルギーなどがない方は、必要以上に「害があるのではないか」と神経質になる必要はないです。

    自分の求める効果を見極めて、楽しんで取り入れてください。